目次
はじめに
スポーツカーについて、すでに世間では通説になっている考え方の一つが、
「スポーツカーは不便」というものです。
ましてや子育てに際してはマイカー候補に上がる事すら無いでしょう。
この記事では子育てを前提にした車選びで重要なポイントである、チャイルドシートの装着性について記事にしてみたいと思います。
恐らくこういったスポーツカーのイメージというのは、低い車高・車体に対して相対的に狭い車内空間などからそのように考えられることが多いんだと思います。
実際、SUVやミニバンと比べて、同等やそれ以上に便利などというつもりは毛頭ありません。
ならば、世の中のすべてのパパはスポーツカーに乗ってはいけないのでしょうか?
86乗りは、子どもが生まれたらミニバンに乗り換えが必要でしょうか?
そんな事ありません!!
「子育てをするのに、スポーツカーなんて無理でしょ!」
そう思う気持ちも大変良くわかります。
実際、使いにくいですし。
ですが、、、
「使いにくい」と「使えない」では全然違います。
この際「使いにくい」というのは受け入れるとして、「使えない」のかどうかを今一度考えてみようではありませんか。
この記事は、以下のような人のために全力で作りました。
- ・子育て中で、小さなお子さんがいるが、スポーツカーに乗りたいパパ(orママ)
- ・すでに86に乗っている方で、これからお子さんが産まれる/産まれたの方。
- ・スポーツカーに乗りたいが、早い段階で子どももほしいと思っている方
この様な方々にはぜひ最後まで読んでみていただきたいです!
86にはそもそも適合するチャイルドシートがあまりないのですが、アップリカの1歳〜11歳頃用のチャイルド&ジュニアシートである、エアグルーブは、しっかり適合になっています!
実際に86にチャイルドシートを装着してみて、なるべく多く写真も載せていますので、スポーツカーのある子育てのイメージに役立てていただければ嬉しいです!
奥さま(もしくは旦那さま)への説得材料としてもぜひ役立てみてください!
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使用するチャイルドシート
Aprica(アップリカ) エアグルーヴ AE
こちらを使用しています。こちらのチャイルドシートは新生児用ではなく、1才からの着用を想定した商品で、チャイルドシート・ジュニアシート兼用で11歳頃まで使用可能です!
86にも当然取り付け適合があります。
公式HPより
86で検索してみます。
適合バッチリです。
後部座席には問題なく装着できそうですね。
似たような商品としては、Combiからジョイトリップというシリーズがよく比較対象に挙がることが多いですが、残念ながらCombiの方は86(ZN6)への適合がありません。
後部座席の凹みがあり、シートがきちんと装着できないため、十分な固定が行えないからとのことです。
私はCombi ジョイトリップも持っていますが、主にプラドやヴィッツ用として使うことになります。
これらの商品は、ISOFIXによる固定ではなく、シートベルトを用いた固定方式を採用しています。
86の後部座席について
86の後部座席は、以下のような特徴(弱点)があります。
- ・座面が窪んでおり、フラットでない。
- ・座面の窪みが狭く、30cmほどの幅。
- ・背もたれがリクライニング不可
(↓まぁこんな後部座席でも、やっぱりあると便利なんですよ?)
このように、比較的クリアランスが固定されているので、上記の窪み部分にチャイルドシートの座面が入りきらない場合は、チャイルドシートの安定性が大幅に損なわれる可能性があります。
86後部座席に装着
それではいよいよ装着していきます。
チャイルドシート座面
座面裏側部分はこんな感じです。
ざっくりの計測ですが、一番奥の部分の横幅は32cmでした。これなら86リアシートのくぼんだ部分とほぼ同じ幅なので、極端にぐらつくことはなさそうですね!
リアシート左側に装着
いかがでしょう。
割とフィットしてるんじゃないかと思います。
注意点としては、こちらの商品はドリンクホルダーがチャイルドシートの左右どちらかにつけられるのですが、こういう状況ですので、それは付きそうにありません。
別の角度から見てみます。
違和感なく装着されています。
左側に張り出すこともありませんから、隣の席にスペースはちゃんと残ります。
前席とのクリアランスはお世辞にも広いとは言えませんが、私の場合、悲しいくらい運転席は前に出して運転するので、赤ちゃんには十分なスペースを残してあげられそうです。
リアシート左側も完全にフリーな状態で残せますから、ここにママが座ることも可能です。
本来の窮屈さはありますので、その点はご容赦頂く必要ありますが、とりあえず乗るのか?という疑問に対しては、可能と言って良いでしょう!
子どもの乗せ方
2ドアクーペの宿命ですが、リアシートへのアクセスがとても悪いです。大人が一人で乗り込む際も、若干体の柔軟性が求められます。
これを子どもを抱えた状態でするわけですから、結構コツが要ります(笑)
実際の手順
手順を見ていきましょう。
シートを目一杯前に出す。
ドアはなるべく大きく開いて、前席を倒して一番前までスライドさせます。
86の謎なポイントのひとつなんですが、運転席は前方にスライドさせても固定されるんですが、助手席の方はなぜか倒した状態ではスライドのロックがありません。
なので、チャイルドシートの装着は右(運転席側)がおすすめです。
子どもを抱っこ
子どもを抱っこします。縦抱きのほうが良いかもしれません。とくに、入り口が低いので、頭を打たないようにしっかりと頭を支えてあげましょう。
そのまま車内に入る
ここで楽をしようとして、自分の腕だけでチャイルドシートに載せようとすると、多分難しいです。
急がば回れです。しっかりと自分の体も車内に入れてしまいましょう。(片足は車外に出しておいてもOK)
チャイルドシートに子どもを乗せる。
自分の体をチャイルドシートの正面においた状態で、子どもをシートに座らせてあげましょう。
完成
無事に座ってくれました。
慣れてくれば手順自体はカンタンです。
降ろすときもしっかり自分の体も車内にいれてから抱えることで、子供の頭を入り口でぶつける心配を減らせます。
ということで、一応チャイルドシートの装着して、赤ちゃんを乗せるということに関しては、可能だということがこれでわかっていただけたと思います。
おまけ 一応ジョイトリップも着けてみました(メーカー非推奨)
適合はないので決しておすすめしませんが、Combi ジョイトリップGHも86に取り付けてみました。
※注意!メーカー適合情報では取り付け不可となっています!実際に使用するのはあまりおすすめしませんし、あくまで参考画像としてご利用ください!
一応付くには付きますね
ヴィッツのときよりは少しぐらつきが残る印象ですが、外れて飛んでいきそうな印象はないですね、、、
こっちのシートも気に入ってくれてます。
カラーリング的にはこっちのほうが合うんだけどな〜
まぁ、プラドで使おう(笑)
気になる点
実際にこの状態で子どもを乗せてみて、気になった点を紹介していきます。
子どもに日差しが当たる
ピンと来にくいかもしれませんが、結構大きな問題です。
86の後席に座ると、ちょうど頭上に後ろの窓が来ます。ですので後部座席頭上はサンルーフ状態と言ってもいいでしょう。
リアウインドウですから、当然閉めるわけにもいきません。
小さな子どもの繊細な皮膚に直射日光が当たり続けるというのは少し気になってしまいますね。
今回は冬場でしたので、日差しもそんなに強くなく、あんまり眩しそうにしているときは、隣のママが手をかざしてあげていました。
また、86の場合は、リアガラスに装着するエアロパーツとして、リアウインドウルーバーというパーツも販売されていますので、こちらを装着するというのも、良い対策だと思います。(注意としては、リアウインドウを洗えなくなりそう?)
子どもから見た景色が悪い
ただでさえ狭い車内です、特に後部座席はあまり重要視されている部分では無いでしょう。
目の前にはフロントシートがあり、横のクオーターガラスも小さいため、正面を向いた状態で見えるのは基本的に86の内装とパパのうなじです。
これは何かしらの対策が必要そうですね。
ママに狭い(後席運転席側)思いを我慢してもらって、チャイルドシートを助手席側の後席に装着し、ヘッドレストを外すというのも一つの選択肢でしょう。
うちの子の場合は、幸いカーナビの画面をガン見してくれていたので、とりあえずはこのまま行きます。
隣のママは大迷惑
チャイルドシートに乗った子どもにとっては、おそらく“狭さ”というのはおおきな問題では無いでしょう。そもそもチャイルドシートで4点固定されているので、動き回るわけでは無いのですから。
しかしながらその隣に座るママはそうは行かないでしょう。
ただでさえ狭い車内で、さらに子どもが泣いた場合はそれをあやしたり、ジュースやミルクをあげ、寝ているときは首が曲がりすぎないよう注意して、クルマ移動中もママは大忙しです。そんな作業を狭い後部座席で強いるわけですから、まぁ不満が出ても文句は言えませんね(笑)
この辺は十分な説明と同意をとっておいたほうが良いでしょう。
まとめ
チャイルドシートを86に装着してみました。
結論としては
使えないことはない
といえますね。(笑)
装着も適合のある商品であれば問題なさそうですし、子どもにとっての空間は十分にあると思います。
実際、今回の検証でもうちの子はおとなしく座ってくれましたし。
サスペンションがファミリーカーよりは硬いので、どうしても段差等で受ける揺れはありますが、それでも30分の移動中でも15分くらいすると寝てました。
一方、隣に座るママの負担は決して小さく無いです。ですのでメインの子育てクルマとしてはもちろん様々な障壁があるものの、短距離の移動・2台目として一応チャイルドシートをつけておくなどの用途であれば十分現実的だと思います。
なにより大好きな車に乗るということは、私にとっては家族との時間を除けば何よりも大切な幸せです。この辺の価値観は人それぞれですが、86に乗りたいという強い気持ちのある方は、工夫次第で子育て中も86を手放す/諦めることなく所有していられるのではないでしょうか。
本当にありがたいことに、私のわがままを聞いてもらって、我が家では子どもが出来てからも86を継続所有させてもらっています。
息子にはぜひともスポーツカーの楽しさ、かっこよさを体感しながら育ってほしいと思っています。
私自身はスポーツカーに憧れながら育ち、おとなになりようやく手に入れることが出来ました。
スポーツカーと四駆が当たり前にある環境で育った子が、将来どんなクルマに興味を持つようになるのかが非常に気になります。
意外とEV派になったりするのかな?それはそれで面白いと思いますが。。
以上です!
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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こんにちは。
『86後部座席』でたどり着きました。
チャイシー(チャイルドシート)の付け方やお子様の乗せ方等非常に参考になりました。
かくいう私もセダンが大好きで1人目のこどもまではセダンで無理くり子育てしていましたが、乗せ降ろしの際にドアを開けっ放しにしないとダメですよね。
こどもを抱きかかえながら、ドアも押さえたり引っ張ったり……
風が強い日や狭い駐車場だったりで常にドアに気を付けなければいけない生活(田舎なので毎日車を使います)が心底嫌になり、2人目の妊娠を機にスライドドアのファミリーカーに乗り換えました。
快適です!
スライドドア本当に本当に発明して下さった方に心から感謝です(笑)
そんなこんなでこどもが成長した今もスライドドアのファミリーカーに乗ってます。
いつからまたセダンに戻りたいですが、こどもが大学生になってからかな……?
(部活の荷物や自転車を運ぶ事もありそうなので)
えったさん
コメントありがとうございます(^^)
私も子どものころ親の車が当初セダンでしたが、あるときからミニバン(ノア)に変わりました(笑)
自分が親になって、その気持ちがとても良くわかります。。。
私は覚悟の上で今の車選びを行っておりますが、Dラーに行った際に拝見したシエンタのスライドドアには感動しました。
私もセダン好きなので、また乗れるといいですね!