目次
はじめに
ランクルといえば、中古車市場価格が下がりにくい(リセールバリューが高い)ことで非常に有名です。したがって中古車市場において、高年式・高走行距離の車両が意外と高値で取引されていることも珍しくありません。
先日、私の所有する150系ランクルプラドの中古車市場の状況をまとめた記事を公開しましたが、150プラドは現行モデルのため、まだまだ長期の中古車販売価格相場というのが一定していません。私としては、高年式のプラドが果たしてどのくらいの価格で取引されるのか?という点が最も気になるところです。
プラドの本領が見れるのは個人的には10年以上の高年式になってからだと思っていますので(笑)
そこで、150系プラドと基本的に同様のプラットフォームを持つ先代120系プラドの中古車相場を調べることによって、今後の150系プラドが高年式化した際の相場予想に役立てたいと思い、今回の調査に乗り切りました。
これの記事を読めば、
- 120プラドの流通量
- 120プラド中古車の平均価格
- ガソリン/ディーゼル仕様の価格差
などが分かると思います。
今後定期的にこれらのデータの推移を記事にしていこうと思いますので、中古車相場の推移がわかるような情報を皆さんにお伝えできれば良いなと考えています。
前提/検証方法
今回の調査の方法としましては、中古車販売大手のカーセンサーさんのHPで、プラド120(2002年〜2009年)の中古車情報を調べました。カーセンサーに掲載されていない中古車情報に関しては、今回の記事では載っていません。また、120系プラドは2.7Lガソリン、4.0Lガソリン、3.0Lディーゼルと若干ラインナップが煩雑ですので、今回は思い切って2.7Lガソリンと4.0Lガソリンは思い切って同じカテゴリーに含めました。
価格は車両本体価格で、税・諸費用は含みません。
結果
120プラド中古市場計測結果
120プラド販売台数について
こちらは合計で111台とやはり古いモデルだけあって既に流通台数はかなり減ってきていますね、、、
内訳としては
ガソリン:ディーゼル=88台:23台とやはりガソリン車の在庫が多くあるようでした。
販売台数を調べることができませんでしたので、一概に残存率を比較することができませんでしたが、ディーゼルは既に23台しか無いというのは少し寂しいですね。
また、先にも述べたように、ガソリン車は2.7Lモデルと4.0Lモデルが含まれますので、その点でも有利な部分があるのでしょう。
120系プラド中古車価格について
全体感
全体平均価格は162万円で平均走行距離は約9万kmでした。さらっと流そうかともおもったんですが、9万キロ走ったクルマが160万円で売ってるってなかなかすごくないですか!?結構な走行距離ですよ(笑)このあたりから、ランドクルーザーシリーズの高い耐久性とそれに対するユーザー・販売店の高い信頼が伺えますね。
また、最終モデルでも既に10年以上の高年式車しかないにもかかわらず、最高値で399万円というのも驚きですね。
やはりランクルのリセールというのは10年超えてからが面白い!早くもそんな結論が見えてきそうで楽しみですね。
最安値の120プラド
最安車両は、78万円のモデルでした。こちらのモデルの条件は、2002年式、ガソリン車、3.4TX、8人乗り、サンルーフ、ルーフレール、社外(カロッツェリア)ナビ、走行距離24万km
といった仕様でした。
特に修復歴はありませんでしたが、禁煙車では無かったようですね。
これだけの高年式のクルマですが、比較的きれいな状態のようでした。サンルーフやルーフレールがない場合はもう少し安い車両が今後出てきてもおかしくはないですね♪
最高値の120プラド
399万円というのが120プラドの中古車最高値でした。なかなか高いですね。
条件としては、2007年式3.0TX、8人乗り、ディーゼル車、ルーフレール付き、リフトアップ済のモデルで、走行距離は2.2万kmでした。
こちらの車両はショップのコンプリートカーだそうで、マット色のグレーに全塗装されており、リフトアップもきれいに行われているようなカスタムカーでした。
タイヤもホイールも変更されており、この手のカスタムが好きな人はたしかに人気がありそうな仕様のものでしたね。
もちろん車検整備付きで修復歴はなし、禁煙車でした。
また、サンルーフは装着されておらず、カーナビは無し。CDプレイヤーのみという時代を感じる仕様となっておりました。
ですので、よりきれいな個体で、ナビ・サンルーフ付きであれば400万円超えの個体ももしかしたらあったかも知れませんね!
プラドの人気・耐久性共にやはり素晴らしいと言わざるを得ないでしょう!!
120系プラド ガソリン車とディーゼル車について
個体数としてはやはりディーゼル車は少ないようでしたが、価格帯としてはどうかといいますと、
ガソリン:78万円〜259万円
ディーゼル:119万円〜399万円
やはりガソリンとディーゼルの間にはなかなかの価格差がありますね・
なお、ガソリン車の最高値259万円の車両は、こんな仕様でした。
2006年式、2.7TX、5人乗り、ガソリン車、リフトアップ済、カーナビ付きのモデルで、走行距離は8.9万kmでした。こちらもショップのコンプリートカーでして、全塗装済み、2インチリフトアップで、特に修復歴はありませんでしたが、禁煙車ではありませんでした。
こちらもサンルーフは装着されておらず、またルーフレールも装着されていませんでした。
先のディーゼル399万円のモデルと比べると、若干走行距離が長いのは不利な部分ですが、こちらもなかなかきれいな車両でした。
走行距離の差は結構大きかったので今回は単純比較するのはガソリン車がかわいそうですが、やはりディーゼル車のアドバンテージは大きいようですね。
これは150プラドでもいまのところ同様の傾向が見られます。
やはりディーゼルの人気というのはこういったクロカンSUVにとっては大きな魅力といえますね。
まとめ
120プラドの中古車市場をまとめてみました。
なかなかの高年式にも関わらず、比較的高い中古車販売価格を維持している点は、さすがランクルシリーズ!の一言に尽きます。全体を通しての傾向をまとめますと、
- モデル最終型は高値
- ディーゼル車はガソリン車より40〜100万円高値
- ディーゼル車の流通は少ない(23台)
このようなことが言えると思います。現行ディーゼル乗りとしては、ディーゼル車の取引価格が高いのはとにかく嬉しく感じます。150と120プラドは比較的近似した仕様になっており、プラットフォームなどは基本的には踏襲していますので、今後の150系プラドの価格推移の参考にはなると思います。もちろん排ガス規制や自動車税、軽油の価格変化等により必ずしも同じ経過とはならないかも知れませんが、いまのところディーゼル車乗りの未来は明るいようですね。
また、ガソリン車も高年式車としては十分すぎる流通価格を保っていますので、基本構造としての頑丈さはやはりお墨付きなのでしょう。
いずれにしても、ランクルプラドの中古車価格はなかなか高値で推移していますので、今後も私のプラドは長期所有予定で行くつもりです。
気になるポイントとしては、現行の直4 2.8Lディーゼルターボエンジン(1GD-FTV型)は2009年の排ガス規制「ポスト新長期規制」に適合したエンジンのため、コモンレール式ディーゼルターボ、DPF、尿素SCRシステムなどの環境性能が向上しています。これにより排気ガスの有害物質は大幅に削減されたことにより現在の規制に適合したわけですが、排気システムは煩雑になり、エンジンにはAdblueという尿素水を補充する必要があります。
対する先代の120プラドの3L直4ディーゼルターボエンジン(1KD-FTV型)は、非常に扱いやすい出力特性を持ち、まさにディーゼルエンジンの代表と言えるような根強いファンを持つエンジンとなっています。
現行のディーゼルエンジンの方が先代よりも燃費性能、出力は向上しており、スペック上は現行のエンジンの方が優れていると考えられますが、この120→150のディーゼルエンジンの変化がどのように価格に反映されるのかは、いまのところ予想ができません。もしかすると複雑化した機構により故障回数・維持費が上昇してしまった場合、今のようなディーゼルエンジンの優位性は少し揺らぐかも知れません。
これらの動向に注目しながら、今後のプラドの中古車市場にも注目していきたいですね!
今後の時代の流れによって、様々な相場の変化が訪れると思っています。定期的にまとめることで、プラドの今後の動向を予想していきたいと思いますので、楽しみにしていてくださいね!
これからもランクル乗り・プラド乗り・ランクル好き、プラド好きの方にとってためになる情報発信をしていきたいと思っています!この記事がおもしろいと思って頂けたら、是非“お気に入り”“ブックマーク”登録をよろしくおねがいします!!
最後まで読んでいただきありがとうございました!