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86(ZN6)

86リコール情報等まとめ

はじめに

車を所有していると、時々遭遇するのがクルマのリコールです。

少々面倒くさい気もしますが、無料で修理交換をしてくれますし、ときには放置していると重大な事故に繋がりうる不良点もありますので、リコール対象となった場合は必ず販売店にて整備を受けるようにしたいですね。

また、リコール対象の車体番号がわかっていれば、リコール車両かどうかがわかりますし、リコール対策済みの識別方法がわかれば、きちんと対策が行われているかどうかもわかりますので、中古車選びの際などにも役に立ちますよね!

今回は86のリコール情報をまとめてみましたので、参考にしてもらえると嬉しいです!(2021年7月14日調べ)

リコールについて

リコール項目を見ていく前に、まずリコールというものについて簡単に確認しておきましょう。

以下に国土交通省のHPからの引用を示します

引用元:国土交通省

要するに、メーカー側の設計・製造過程での不備によるクルマの欠陥を、正規ディーラーで無償点検・交換を行ってくれる制度のことです。

また、メーカー側が国土交通省への届け出を行い、対象となる使用者に個別に連絡の上、無料で点検・修理・交換を行う制度のことです。

また、各メーカーごとにリコール対象とならない場合にも、安全に関わる部分や公害に関わる不備に関して、改善対策・サービス・キャンペーン・保証期間延長等の対応を行っています。

かつて三菱自動車のリコール隠しで問題になったためか、リコールという言葉に必要以上に悪い印象がついて回っているような気がします。

もちろん設計上の不備ですので、無いに越したことはないのですが、リコール対応そのものは、自社の製品の不備に対するメーカー側の誠意ある対応の結果ですので、内容次第ではありますが、必要以上にメーカー・販売店が責められるべきではありません。

対象車となった場合には、きちんとディーラーに相談の上、整備を受ければ良いだけのことです。

まちがってもディーラー側に不遜な態度を取ることなど無いようにしましょうね!

また、個人的には自分の車がリコール対象となった場合、それをきちんと整備に出すのはクルマのオーナー(持ち主)の責任だと思っています。

内容によっては自分や他人へ怪我を負わせてしまう可能性のあるリコールもありますから、リコール対象となっていないかどうかは改めて確認するようにしましょう!

あなたの86もリコール対象となっていないか今一度確認してみてください!

リコール事例

それでは86のリコール事例について一つづつ確認していきましょう。

なお、今回の調査は2021年7月時点で私が調べたものになりますので、それ以降のリコールは今後順次確認次第、公開していこうと思います。

↓↓リコールの確認に必要な86の車台番号は、助手席ドアを開けたら黒いプレートが確認できます↓↓

“Frame No.”という部分に記載されています。(番号そのものはさすがに伏せさせてください(笑))

リコール①トランクヒンジのガスステー取り付け具の亀裂

リコール対象車台番号(台数): ZN6-060991~ZN6-061115(106台)

製作期間:平成28年4月5日〜4月12日の間

リアトランクのガスステー(ダンパー)の取付部のボールスタッドというタイプのボルトが対象です。これの製造が不適切であったため、亀裂が生じているものがあるため、リコール対象となったようです。

引用元:トヨタ自動車
引用元:トヨタ自動車

予想されるトラブル

トランクを固定するボルトの一つになりますので、これが弱い場合はトランクの開け閉めを繰り返すうちにヒビ割れが生じ、最終的に破損する可能性があります。

トランクの固定はこれ意外にもありますので、すぐさまトランクが吹っ飛んでいくということは無いと思いますが、高速走行時などは思いの外風圧がかかりますし、ウイング装着車などではより注意が必要ですね。

識別方法

こちらのリコールの対応済みの識別方法は、車体番号打刻部の三桁型式(ZN6)と6桁番号の間の「―」の下部に黄色ペイント塗布が行われています。

多分このプレートの車台番号(Frame No.)のー(ハイフン)の部分にペイントが入るんでしょうね。

当該車両もこちらにペイントがついていれば、安心して良さそうですね!

リコール②完成検査の検査員(非任命)

リコール対象車台番号(台数): ZN6-002090~077678(19190台),ZN6-082007~091759(5095台)

製作期間:平成24年3月12日〜平成29年9月29日, 平成29年10月4日〜12月29日, 平成30年1月9日〜10月26日

これはまずかったというか、かなり有名になりましたよね。完成検査というと、組み上がった車両の最終チェックとして、外観から実走行まであらゆる項目をチェックする部分になります。クルマ全体に関わる部分故に、“〇〇の部品が壊れやすい”とかはっきりとした弱点が見つかるよりもタチが悪いですよね、、、どこに異常があるかわからないわけですから。

完成検査員に任命されていない者が検査を行っていたということですので、検査を行っていないわけでは無いにしても、非正規の検査員ということになるわけですから、しっかりディーラー入庫の上、再点検を受けるようにしましょう。

引用元:トヨタ自動車
引用元:トヨタ自動車
引用元:トヨタ自動車
引用元:トヨタ自動車

予想されるトラブル

どこが壊れるという予想を立てることは難しいでしょうね。とにかくきちんと完成検査を受けましょう。

識別方法

検査が行われると、右フロントストラットタワー前方に黄色ペイントが塗布されます。こちらを確認するようにしましょう。

↓うちの86はこのリコールの対象車でしたので、確認したらしっかりペイントされていました。↓

リコール③エンジンバルブスプリングの設計不適切

リコール対象車台番号(台数): ZN6-002028~031766(26804台)

製作期間:平成24年3月12日〜平成25年7月2日

これも怖いリコールです。エンジン本体に関わるリコールでしたので。そして台数が多かったですね。。。

設計の不備及び材料中の微小異物が確認されており、強度が不足していたようです。

バルブを抑えるバルブスプリングの折損の可能性があります。

引用元:トヨタ自動車
引用元:トヨタ自動車

予想されるトラブル

バルブスプリングが破損することで、エンジンからの異音発生や、最悪の場合走行中のエンジン停止、エンジンブローの可能性があります。

走行中の急なエンジン停止となるとクルマの挙動が大きく乱れ、スピン等の事故につながる可能性もありますので、こちらは特に注意が必要です。

識別方法

リコール対応後は右ストラットタワー右側に黄色ペイントが施されます。

↓おそらくこの辺にペイントされるんでしょうね。↓

自主改善 後付用品リアフォグランプ

商品品番:08592-18040、08595-18040、08595-18050

こちらは後付のリアフォグランプの動作不良で、回路設定が不適切のため、リアフォグランプ点灯状態でヘッドライトを消灯し、ポジションランプのみの点灯とした場合にリアフォグランプの消灯が出来ないという不具合があるようです。

まとめ

86のリコール情報をまとめてみました。

やはり完成検査の検査員不備と、バルブスプリングの折損リスクの部分だけは特にきちんと確認しておきたいですね。

なお、対象車の含まれる車台番号の範囲には、対象とならない車両もありますので、詳細については最寄りトヨタ販売店にお問い合わせ頂いた方が良いかと思います。

繰り返しになりますが、リコールへの対応は、メーカーユーザーそれぞれが責任をもって対応する必要があります。リコールへの対応を怠ると、自分や誰かにとって大切な人を傷つけてしまう可能性すらあります。クルマはとても楽しいものですが、間違った使い方をすれば凶器にしてしまうこともあります。

大切なクルマを大事に扱うだけでなく、責任感をもってクルマのメンテナンスはしっかりするようにしましょう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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