目次
はじめに
86やその他スポーツカーに乗る者として、このような話題になることが非常に多いです。
「86ほしいけどやっぱりマニュアルじゃないとダメかな?」
「86持ってるけど、実はAT(オートマ)なんだよね、、、」
86を買おうか悩んでいる方や、86に関して永遠のテーマとも言える問題です。
特に感じるのは、スポーツカー(86)に乗るのにAT車を選ぶことに負い目や恥ずかしさを感じている人が少なからずいるように思います。
これについては私個人としては、全く気にする必要がないと思います。
今回の記事では、このようなオートマコンプレックスを大なり小なり抱いている方にとって、自信を持ってもらえるような記事にしていきたいと思っています!
とはいえ私自身はMTに乗っていますし、それぞれの立場というのがあると思いますが、今回はミッション(MT or AT)選びに関しての価値観を考察してみようと思います。
MT車乗りの方にとってもAT車乗りの方にとってもぜひ読んでほしい記事になりますので、最後まで読んでみてくださいね!
86のMT/AT販売比率
それぞれの立場の主張を考える前に、86のMT/ATそれぞれの販売比率を見ていきますと
国内 MT:AT=6:4
北米 MT:AT=3:7
こんな感じだそうです。厳密な数字は明らかではありませんが、大まかな比率としてはこのように言われています。
この時点で言える結論は、
必ずしもみんなMT車ばかりではない。
欧米ではむしろAT車がメイン
とはいえ国内では86に関してはMT車の方が多い
ということになります。
色々な意見あると思いますが、こういった事実をもとに考えていきましょう。
MT派の主張
そうはいってもMT一択!という方はやはり一定の割合いらっしゃいます。
「ミッション(MT)じゃないと車じゃない」
「スポーツカーはマニュアル(MT)でしょ」
「走りを楽しむならMT」
このような言葉はスポーツカーの好きな人の間では非常によく聞かれます。
私自身も正直に申し上げて自分の車はMTで購入しましたし、今振り返ってもやはりMT車を選んだと思います。
私個人のMT選択の理由としては、
・一度はMT車を長期間乗りたい
・3ペダルの車でヒール・アンド・トゥ等の技術を磨きたい
・速い遅いは別として、運転の技術をMT車で磨きたい
・MT車に乗っている方がなんとなくかっこいい気がする
こんな気持ちがあり、MTを選びました。
86のMTはかつてのアルテッツァで使用されたアイシン社製のFR用縦置きトランスミッションをスバルと共同で大幅に改良し、シフトフィールをよりカッチリ・ショートストローク可することで誕生したもので、非常に心地よいギアチェンジができると思います。
クラッチのストロークが若干大きく、フライホイールの影響か回転落ちがあまり鋭くない等細々とした不満は時折耳にしますが、MT初心者あるいは街乗りユーザーにとってはほとんど気にならないレベルです。むしろとても完成度の高いミッションと言えるでしょう。
この車でサーキット走行をするにしても、実際にヒール・アンド・トゥも練習してマスターしましたし、今でも運転するのはとても楽しいと思います。私自身MTで買ったことに全く後悔はありませんし、国内販売比率としてMTが多いのも、個人的には納得しています。
AT車乗りの主張
それではAT車を選ぶ方はどのような方でしょう。
「免許がAT限定」
「MTで免許とったけど、MTで乗れる自信がない」
「面倒くさい」
このような理由がよく聞かれます。私の意見としましては、
それでいいと思います!
これが結論です(笑)
とはいえそれだけでは記事になりませんので、先程のMT車乗りの方々からの辛辣なご意見に対して客観的に考えて見ましょう。
「ミッション(MT)じゃないと車じゃない」
→そんなことはありません。現在国内販売されている車のほとんどはAT車しかラインナップされていません。むしろMTの車種のほうが圧倒的に少数です。希少といってもいいでしょう。それに好んで乗りたがる人間(私)の方がはるかに変わり者でしょう。
「スポーツカーはマニュアル(MT)でしょ」
そんな決まりはありません。むしろポルシェのATであるPDKは世界最速の変速速度で有名ですし、もはやMT車(私)の変速がATに叶うことはないでしょう。スーパーカーの領域ではとうの昔からATが圧倒的に主流ですので、1990年代前後の車の感覚はすでに古いものとなってきているのではないでしょうか。そして国内市販車最速の日産GT-RもMT車のラインナップはありません。
ではGT-Rはスポーツカーではない?と聞かれてYESと答えられる人はおそらくこの世にはいないでしょうから。というわけでAT車でもスポーツカーはスポーツカーです。むしろスポーツカーもAT車の方が多いかもしれませんね。
「走りを楽しむならMT」
スポーツカーはMTだから楽しいのでしょうか?これに関しては、わからなくもない気がします。MT車のほうが自分が操作しているという実感がより濃いことは事実でしょう。ですが、86の運転が楽しいのはMTだからではありません。「1mmでも低いスポーツカーを作れ」というミッションのもと作られた低重心パッケージ、ハンドリングマシンとして生まれたシャシー性能、自然吸気の魅力を味わえる直噴・ポート噴射併用(4D-S)2リッターNAエンジン。これらのトヨタ・スバルの開発者たちによる見事な調和により、この車は運転の楽しさを教えてくれます。
ステアリング・アクセル・ブレーキによる車の操作を楽しむことはAT車でも十分すぎるくらい可能です。もちろん86に至ってはセミオートマですのでパドルシフトも可能ですから、そういった使い方も十分できるでしょう。AT車だから運転が楽しくないなんて絶対にありません。MTでもATでも86の運転は絶対楽しいです。
ちなみに内装も、シフトノブの形状等を含めて、MT/ATの間に大きな差はありません。本革のシフトブーツがつきますので、ぱっと見ではあまりわからないでしょう。
まとめ
自分自身がMTに乗っていながら思いっきりAT車を持ち上げてみました。
AT車に乗っているからと言って引け目を感じる必要は全然ないと思うのです。
ペダルが2つだろうと3つだろうと、86は86です。些細な違いでしょう。
そんなことよりも一人でも多く、1台でも多く86が日本を走るようになってほしいと思っています。
更に新型86/BRZではついにスバルのインサイトが搭載されるようですね。
予防安全技術に関しても、交通事故低減に効果があることはすでに実証されていますので、より車が安全になることを拒否する理由はどこにもありません。
AT派の皆さん、自信を持って86を買いましょう!!
MT派の皆さん、これからもマイノリティ街道まっしぐらに頑張りましょう!(笑)
一緒に86で走れる日を楽しみにしています!
最後まで読んでいただきありがとうございました!