カワサキモータースジャパンから2022年9月22日に、オフロード四輪車(ATV:All Terrain Vehcle)の「TERYX(テリクス)」、及び「MULE(ミュール)」を国内で販売開始したとの発表がありました。
これらのオフロード多目的四輪車、日本国内ではまだあまりポピュラーな存在とはなっていないようですが、すでに北米などでは非常に活躍しているとのこと。
今回発表されたカワサキのATVの中から、農場・牧場等の広大な敷地内を走行するための車両として登場したMULE(ミュール)の実車を拝見する機会に恵まれましたので、実車の写真をご紹介していきたいと思います!
車両そのものの解説はあまり詳しくできませんが、フォトギャラリーとして楽しんでいただければと思います!
カワサキMULEについて
川崎重工から発売されるオフロード多目的四輪車のことで、これまではモーターサイクル(バイク)が活躍していた米国のパワースポーツ市場において、顧客の高齢化に伴い、四輪への需要シフトに伴い開発された車両で、オフロード走行を楽しむためのレクリエーション車両とユーティリティ車両に大別され、MULEについては、この内ユーティリティ車両のカテゴリーに分類されるシリーズとなります。
日本国内では自衛隊の「汎用軽機動車」と呼ばれる車両として採用されているようです。
オフロードコースでのスポーツ走行などを想定レクリエーション車両としてはTERYXと呼ばれるシリーズがラインナップされており、よりアクティブな走行性能が確保されているようです。
今回拝見した車両はMULE(ミュール)の4人乗り(2列シート)仕様を見てきました。
早速ですが、写真を御覧ください。
フォトギャラリー
前方から
パイプフレーム構造が顕わなオープンボディで、見た目からして非常に硬派な印象を受けます。
さすが自衛隊車両として採用されるだけのことはありますね。
デュアルヘッドライト搭載で、夜間の走行でも威力を発揮しそうです。
また、車両上部構造に用いた高強度材の軽量化などにより、車両の低重心化を実現したとのことです。
足回り
フロントサスペンションには、ダブルウィッシュボーン方式が採用されており、これによる高い路面追従性が確保されているとのことです。
また先代に比べてワイドトレッド化が図られており、これにより多人数(6名)乗車時の横方向の安定性が確保されているそうです。
先述の車両上部構造の軽量化などに加え、足回りの設定を適度な弱アンダーステア傾向とすることにより、より安心した旋回を実現しているそうです。
運転席まわり
灯火類、ギア、ステアリングと非常にシンプルな操作系になっています。
以外にもデジタルメーターが装備されており、残念ながらエンジンをかけることはできませんでしたが、運転者側へ画面角度がついており、視認性にも配慮されているようでした。
今回見かけたのは左ハンドル仕様となっていますが、国内販売モデルはどうなるのでしょう?
フロントシート右側には、電源供給用のシガーソケットが二口装備されていました。
電流発電量もかなり余裕があり、それにより様々な電気製品を接続することができるように設計されているみたいです。
後部座席
リアシートは可倒式のようで、跳ね上げることで荷台スペースを広く使うこともできるみたいです。
メーカー公式HPではリアシートも展開されていましたが、今回は荷台を広くつ使うためか、格納されていました。
荷台
こんな感じです。
作動は見ることができませんでしたが、ガス圧によるチルト(傾け)もできるようです。
ヒッチメンバーも標準で装備されており、当然ながら重量物の牽引も想定されているようですね。
値段は?
6人(3人)乗りのMULE PRO-FXT EPSで、253万円(税込)
3人乗りのMULE PRO-FX EPSは220万円(税込)
とのことです。
公道走行不可の車両とはいえ、唯一無二の存在として生まれたこれらのATV。一度は乗ってみたいものですね。
また、スポーツ走行使用のTERYXシリーズは290万円〜330万円となっていました。
公道走行は?/最高速は?
乗用車などとは異なり、公道走行は不可となっています。
※なお、自衛隊で採用されている汎用軽機動車は、災害救助や自衛隊任務などの用途を限定した上で、公道走行を許可されているとのことでした。
また、メーカー公式の発表では、先代モデルからエンジン・シャシー・駆動系の見直しを行い、最高速度は40km/h以上となっているとのことです。
まとめ
なかなか珍しい車両を見かけましたので、フォトギャラリーとして楽しんでいただければと思い、記事にしました。
こちらの車両は、カワサキ系列のサーキット場でコースオフィシャルの車両として使用されているようでした。各所のサビや経年劣化を見る限り、2022年の発表よりも以前から使用されていたのではないでしょうか。
ですので国内販売となってからの厳密な仕様とは異なるかもしれませんので、その点は悪しからず!
繰り返しになりますが、公道走行は不可ですので、オフロードコースや、農場・牧場等の広大な私有地での使用が前提となるでしょう。
なかなか限られた顧客層になるとは思いますが、実際に走行している部分も見てみたいものですね!
最後までご覧頂きましてありがとうございました!