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生活

固着したペダルの外し方! 気をつけるべき4つのポイント!

はじめに

自転車ネタが続きます。

先日ウキウキで納車したGIOS antico

とっても気に入って乗っていますが、やっぱりカスタム欲は付きません。

よくできている自転車ですし、あくまで街乗りメインなので、お金をかけないというのが大前提ですが、その上で今企んでいるカスタムとしては、

  1. ブレーキキャリパー交換(ダイアコンペBRS101)
  2. ペダル交換(MKS Ezy superior)
  3. タイヤ交換(シュワルベ ワン)

この辺を考えています。

それも少しずつで良いかな〜と思っているんですが、

気がつくとメルカリで中古のブレーキキャリパーをクリックしていました。

ただし最近は結構忙しいし、ブレーキ関連の整備には時間をかけたいので、取り付け自体は年内を目処に気長に考えています。

また、タイヤ交換に関しても、どうせミニベロのタイヤは摩耗も早いですし、今のタイヤを履きつぶしてからでも良いでしょう。

ペダル自体も、別に普段使いに困るような性能ではないし、デザインも金属ペダルで案外良いので、気に入らないわけではありませんでした、

ですが、ペダルに関しては、あまり放置していると一つ問題が出てくることが予想されます。

それは、、、

固着

そうです。固着です。

DIYの大敵。いや、プロの方にとっても大敵でしょうか。

今回は、納車から一週間しか経たない愛車GIOS anticoのペダルの固着と格闘した結果を備忘録として残しておこうと考えて記事にします。

あくまで素人整備ですので、“コレをやれば絶対に外れる!”という保証もないですので、参考程度にしていただければなと思います。

とはいえ自分なりには学びのある整備経験になりましたし、この自転車に関しては次回よりスムーズに外せる自信があります!

良ければ最後まで読んでみてください!

自転車のペダルの固着について。

車いじりにしても自転車いじりにしても、ボルトの固着ってのは常に付きまとう課題です。

特に、自転車のペダルはなぜか固着が問題になることが多い気がします。

私なりに思う自転車ペダル特有の問題を考えてみましたが、いくつか要因がある気がします。

整備する間隔が長い

1つ目はコレだと思います。

買ってから一度もペダルを外したことがない自転車も多いでしょう。

スポーツ自転車に乗る人でなければ、「そもそもペダルって外れるの?」って方もいるかも知れませんね。

頻繁にボルトを外す→グリスアップして→再度締め付け

こういうサイクルが頻繁にあるネジってのは、そうそう固着しないものです。

ですが、ペダル交換って一度やったらそんなにしませんもんね。

やったとしてもその後は期間が空くことが多いでしょう。

だから固着するんじゃないかなと考えました。

2つ目:オープンエンドの工具しか使えないから

2つ目が工具の制約です。

要は、メガネレンチや、ボックスレンチが使えないというのは大きな特徴だと思います。

自転車のペダルは、ボルトヘッドが露出しておらず、ペダル本体が邪魔をするため、メガネレンチや・ボックスレンチのような、強いトルクをかけられる工具が使用できないという成約が構造上の特徴としてあるわけです。

これはそういうものだから、仕方ないとは思いますが、こういう不利な条件下で使うからこそ、ペダルレンチ選びは、ある程度しっかり拘ったほうが良いのではないかと私は考えます。

3つ目:クランクが回るから安定しない。

3つ目は力をかけにくい構造からくる障害です。

これはいくらでも対策ができそうです。

ボルトを回そうとすると、クランクごと回ってしまうので、上手く力をかけることができません。

したがって通常であれば片手でペダルレンチ、もう一方の手で反対側のクランクを抑えたりする必要があります。

ですが実際には更に自転車がぐらつくのを押さえたりしたくなります。

そうなると手が足りなくなるので、体で自転車を支えながらの不安定な体勢でレンチに力をかけることになりかねません。

コレでは正確な方向へトルクを掛けられないことにも繋がりかねません。

こんな特徴があることで、自転車のペダル交換は難渋することが多いのではないかと考察しました。

さっそく失敗!?

ということで、自分なりに問題を整理してみましたが、実は当初こんなこと考えずとりあえずペダルレンチかけてみたので、結構ヤバかったです。

というのも、私自身、

「買ったばっかりの自転車なんだし、普通に外れれるだろう」

そう簡単に考えていました。

もともと持っていた薄型のPark Toolのペダルレンチを使ってやってみました。

ペダルレンチをかけて、

ぐいっと。

ぬるっ

あ!!!!

やってしまいました。

ペダルレンチも

ペダルも

完全にナメてしまいましたね。

六角ボルトの6つある山の内2/6はもうだめかも知れません。残りの4/6を潰さないためにも、この日は一旦撤退しました(笑)

対策

そこで自分なりに考えた問題点が、上の項に挙げた4つのポイントでした。

もう失敗はあまり許されない状況ですので、今度は万全を期して望みます。

それぞれの問題点に対し、実際に行った対策としては下記の通りです。

  1. クランクをチェーンロックで固定する
  2. 強力なペダルレンチを使用する
  3. 潤滑剤を事前に使う
  4. ハンマーで叩く

この4つをすべて行い、今度は一発で決めるという覚悟で望みます。

一つずつ使った物をご紹介しますけど、

①クランクの固定:ABUSのチェーンロック

強力なチェーンロックとして有名なABUSのが手持ちにありましたので、こちらを作業する方と反対側のクランクに対し、フレームと一緒にぐるぐるまきにするようにして、クランクが回らないように固定しました。

これで、左手をクランクの共回り防止に取られることはなくなり、しっかりと力をかけられます。

②強力なペダルレンチ:HOZAN ペダルレンチ

非常に重要な要素でしょう。

固着したボルトであるにも関わらず、メガネレンチやボックスレンチが使えないというジレンマがあるので、そうなるとやはりオープンエンドのスパナを使うしかありません。

なのでなるべく強度の高い物を使うのが重要です。

一方で、ペダルの形状によってはスパナの入る隙間自体が狭い場合もあるので、このHOZANのペダルレンチを今回使用してみました。

Made in Japanで強度もしっかりしています。

先程使用したPark Toolのペダルレンチと厚みを比較しても、その差は歴然です。

薄い面の方で比べても、HOZANの方が厚みがあります。

少しですがオフセットがありますので、クランクとの干渉も起こりにくいです。

また薄口と厚口の両方がありますので、いろんな場面で使い分けていくことができそうです。

③潤滑剤:WAKO‘S ラスペネ

自動車部時代からお世話になっている最強の浸透潤滑剤です。

当時の先輩も

「○○○じゃ全然だめだったけど、ラスペネってすごいね。(固着ボルトが)グルングルン回るわ。」

と言っていましたし、私自身コレに助けられたことが何度もあります。

今回ももちろん使います。

556とかに比べると、霧状というよりは液状で出てくる感じで、コレを吹き付けてから少し待ち時間をおいてしっかり浸透させてから臨みたいと思います。

④ハンマー・ポンチ:何でも良い?

物自体はそこまでこだわる必要ありませんが、今回はこの“叩く”という作業がとても有効だった様に思います。

プラスチックハンマーと金属ハンマー両方として使えるタイプを一本持っておくと便利かもしれません。

裏側からもすこし衝撃をかけてみたいので、ピンポンチもあると便利です。

実施の作業

実際の作業を写真でご紹介します。

浸透潤滑剤は、吹き付けてから少し浸透するのを待つ時間がありますから、最初に吹きます。

なるべく行き渡るように、角度を変えながら注油します。

5〜10分ほど待つのが良いでしょうから、その間に他の作業も進めます。

壊さない程度にプラハンで叩きます。

潤滑剤を吹いた後が良い気がします。そのほうが衝撃で潤滑剤が行き渡る気がしますし。

強く叩きすぎるのはご法度ですが、ペダルを壊さない程度に適度な力で色んな方向に叩いていきます。

内側からはピンポンチを使って衝撃を加えていきます。

ある程度叩いたら、チェーンロックを巻きつけてクランクを固定します。

わかりにくいですが、向こう側に見えている赤いのがそれです。

クランクとフレームを一緒にぐるぐる巻きにして固定しています。

たまたま手元にあったから使うだけで、固定できれば何でも良いと思います。

ただ、結構ABUSのチェーンロックは丈夫なので、使いやすかったです(笑)

なるべく緩みが無いようにしたいですね。

さぁ、いよいよ緊張の瞬間です。

コレでナメたらお店に行こう(笑)

隙間はありましたので、ペダルレンチの厚い方を使います。

左手はクランクではなく、フレームがぐらつかないように支えるようにして、

右手はペダルレンチがずれないように慎重に力を入れていくと、、、

グイッ!

おぉ!!

やりました!!!外れましたよ!!

ある程度緩めたら、手回しで外せます。

見事外れました。今日はいい一日になりそうです(朝7時の出来事)。

後は固着防止のためにねじ山をパーツクリーナー・ウエス等で清掃し、グリスアップも行って、再度ペダルを取り付けて作業完了としました。

まとめ

左側のペダルは比較的ラクに外れましたが、右側のペダルはあわやクランク交換になりかねない固着度合いでした。

グリス自体はついていたので、ショップに不備があったわけではないと思うのですが、本当にヒヤッとしました。

今回の学びをまとめますと、

  1. ペダル外しは一発勝負!万全を期して一発勝負で!
  2. 浸透潤滑剤は時間をかけて!
  3. プラスチックハンマーで色んな方向に叩いておこう!
  4. ペダルレンチは強めの物を使う!
  5. クランク固定も重要!

こんなところでしょうか。

全部を一気に行ったので、具体的に何が1番貢献したかはわかりませんが、

やっぱりラスペネ・ハンマー・頑丈なペダルレンチは必須ですね(笑)

作業内容としてはペダル自体を交換したわけではないので、ネジ山のグリスアップだけ行った感じです。

とはいえ当初は新品とは思えない固さでしたので、一度メンテナンスできてよかったと思います。

今後も定期的なペダル取付部のメンテナンスは続けたほうが良さそうです。

なにか参考になったでしょうか?

最後まで読んでいただきありがとうございました!

【今回使用した商品】

今回のペダル外しの立役者たちです。

どれも大変役立ってくれたのでリンク貼っておきますね。

【HOZAN ペダルレンチ】

良いです!

強度もさることながら、ヘッド形状自体はスリムです。

今回のペダルはボルト部分にペダル側板が重なるタイプでしたので、他のヘッドの大きなタイプだと色々制約があって大変だったと思います。

とてもおすすめできます!

【ラスペネmini】

サンデーメカニックの強い味方です。

昔から大変お世話になっています。

アマチュアの者にはminiで十分だと思いますので、一家に一本は欲しいレベルですね。

【ABUS チェーンロック】

今回の用途でいえば、必ずしもコレでなくてもよかったのですが、非常に貢献してくれました。

ダイアルロック式のものを使用しています。

普通のチェーンロックとしても大変信頼性の高い商品ですので、ぜひ検討してみてください

【プラハンマー】

今回のMVPはこれかな?

色んな方向から叩くのが大事そうですね。

“固着には叩き”これが個人的には今回1番の学びだったなぁ

【ピンポンチ】

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