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クルマ

120系ランドクルーザープラド中古車相場の推移 8月編

はじめに

ランクルといえば、中古車市場価格が下がりにくい(リセールバリューが高いことで非常に有名です。したがって中古車市場において、高年式・高走行距離の車両が意外と高値で取引されていることも珍しくありません。

私の所有する150系ランクルプラドの中古車市場も調査しています。しかし150プラドは現行モデルのため、まだまだ長期の中古車販売価格相場というのが一定していません。私としては、高年式のプラドが果たしてどのくらいの価格で取引されるのか?という点が最も気になるところです。

プラド中古車市場の本領が見れるのは個人的には10年以上の高年式になってからだと思っていますので(笑)

そこで、基本的に150プラドと同様のプラットフォームを持つ先代120系プラドの中古車相場を調べることによって、今後の150系プラドが高年式化した際の相場予想に役立てたいと思い、今回の調査に乗り切りました。

これの記事を読めば、

  • 120プラドの流通量
  • 120プラド中古車の平均価格
  • ガソリン/ディーゼル仕様の価格差

などが分かると思います。

定期的にこれらのデータの推移を記事にしていこうと思いますので、中古車相場の推移がわかるような情報を皆さんにお伝えできれば良いなと考えています。

前提/検証方法

調査の方法としましては、中古車販売大手のカーセンサーさんのHPで、プラド120(2002年〜2009年)の中古車情報を調べました。カーセンサーに掲載されていない中古車情報に関しては、今回の記事では載っていません。

また、120系プラドは2.7Lガソリン、4.0Lガソリン、3.0Lディーゼルと若干ラインナップが煩雑ですので、今回は思い切って2.7Lガソリンと4.0Lガソリンは同じカテゴリーに含めました。

価格は車両本体価格で、税・諸費用は含みません。

結果

120プラド中古市場計測結果

120プラド販売台数について

こちらは合計で114台と少なめで経過しています。150プラドとの比較で言えば約1/10くらいの流通量です。今後も大幅な在庫の増加はないと考えるのが妥当でしょう。

内訳としては

ガソリン:ディーゼル=98台:16台とやはりガソリン車の在庫が多くあるようでした。

販売台数を調べることができませんので、一概に残存率を比較することができませんが、ディーゼルは十数台しか無いというのはなかなか寂しいものです。今現在120プラドディーゼルをお持ちの方には是非大事に乗っていて欲しいものですね。

また、先にも述べたように、ガソリン車は2.7Lモデルと4.0Lモデルが含まれますので、その点でも有利な部分があるのでしょう。

120系プラド中古車価格について

全体感

全体平均価格は161万円で平均走行距離は約9.3万kmでした。やはり年式・走行距離に比較して比較的高価で取引されているようですよね。9万キロ走ったクルマが160万円で売ってるってなかなかすごくないですか!?結構な走行距離ですよ(笑)このあたりから、ランドクルーザーシリーズの高い耐久性とそれに対するユーザーからの高い信頼が伺えますね。

また、最終モデルでも既に10年以上の高年式車しかないにもかかわらず、最高値で399万円というのも驚きですね。

やはりランクルのリセールは10年超えてからが面白い!早くもそんな結論が見えてきそうで楽しみですね。

最安値の120プラド(ガソリン) 《入れ替わりあり》

最安車両は、99.8万円のモデルでした。

https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU5285790743/index.html?TRCD=200002&RESTID=CS210610

こちらのモデルの条件は、2004年式ガソリン車2.7TX7人乗りサンルーフ付きルーフレール付き、ナビあり、走行距離10.5万km

といった仕様でした。

7月提示の最安値のモデルよりやや高年式ですが、走行距離は少し短いものでした。そして先月のモデルはもう見当たりませんでしたので、どなたかがご購入されたということでしょうか。やはりあれだけ高走行の車両でも買い手がつくということが伺い知れますね。

そして、高値のプラドに比べてこの安値圏のプラドは比較的入れ替わりが激しいのでしょうか?

やはり購入を考える方も、プラドの耐久性をよく理解しているということなのでしょうか。

最高値の120プラド(ディーゼル)

引用元:カーセンサー

こちらは入れ替わり無く、上記の399万円の個体でした。

条件としては、2007年式3.0TX8人乗りディーゼル車ルーフレール付きリフトアップ済のモデルで、走行距離は2.2万kmショップのコンプリートカーだそうで、マット色のグレーに全塗装されており、リフトアップもきれいに行われているようなカスタムカーでした。

タイヤもホイールも変更されており、この手のカスタムが好きな人は確かに人気がありそうな仕様のものでしたね。

もちろん車検整備付きで修復歴はなし、禁煙車でした。

また、サンルーフは装着されておらず、カーナビは無し。CDプレイヤーのみという時代を感じる仕様となっておりました。

ですので、よりきれいな個体で、ナビ・サンルーフ付きであれば400万円超えの個体ももしかしたらあったかも知れませんね!

安値の個体・高値の個体、どちらをみてもプラドの人気・耐久性共にやはり素晴らしいと言わざるを得ないでしょう!!

120系プラド ガソリン車とディーゼル車について

個体数としてはやはりディーゼル車は少ないようでしたが、価格帯としてはどうかといいますと、

  • ガソリン:99.8万円〜259.8万円
  • ディーゼル:133万円〜399万円

依然としてガソリンとディーゼルの間にはなかなかの価格差があります。

ガソリン車最高値の個体 《入れ替わりあり》

なお、ガソリン車の最高値の車両は、こんな仕様でした。

6月にご紹介した個体が再び一位でした。先月紹介した車両はもうどなたかが購入したのでしょうか。

https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU5547814340/index.html?TRCD=200002&RESTID=CS210610

2006年式2.7TZ5人乗りガソリン車、カーナビ付きの車両でした。リフトアップはされていないようですが、こちらも結構カスタムが行われていました。特に修復歴はありませんでした。

こちらもサンルーフは装着されておらず、またルーフレールも装着されていませんでした。

ガソリン車の方はTZグレードで装備品は豪華なうえに走行距離が短いにもかかわらず、ディーゼルモデルに比べて130万円くらい安値となっており、120プラドではこの領域ではディーゼルの付加価値が高い可能性を示唆していますね。

ディーゼル車最安値の個体

全体で最安値はやはりガソリン車のモデルでした。

ディーゼル車の最安値個体を見てみましょう。

ディーゼル5人乗り3.0TXナビ付き寒冷地仕様の個体でした。

走行距離はなんと20万km、年式は2004年式、ルーフレールやサンルーフは装着されていませんでした。

ガソリン最安値の個体のほうが低走行、低年式車であったにもかかわらず、こちらのディーゼルの方が30万円程高値で取引されているということになります。

もちろん、地域や販売店も違いますので、単純比較は出来ませんが、120プラドに関しては、ディーゼル/ガソリン間には、少なくとも新車販売価格の差分くらいのアドバンテージはあるということになります。

ディーゼルエンジンの頑丈さや、軽油による燃料代の安さに加え、ディーゼルのトルクフルな出力特性こそプラドの魅力と考える方が少なくないということを反映していると考えても良いのではないでしょうか。

いまのところ150プラドではディーゼルのアドバンテージは価格に反映されておらず、2016年式の150プラドではガソリン車/ディーゼル車の間の中古車価格差はほとんどない状態です。

150型はまだ高年式車がなく、5年以内の年式車は海外輸出需要もあるため、ガソリン車の評価が相対的に高くなっていると個人的には予想しています。

従って150プラドも更に高年式化し、10年以上の高年式のものが流通し始めた際に、どのような差になるのかが非常に気になります。

個人的にはディーゼルの人気が今後も続くと嬉しいなと思います。

↓↓150プラド版記事↓↓

→150プラドの中古車市場調査

まとめ

120プラドの中古車市場をまとめてみました。

なかなかの高年式にも関わらず、比較的高い中古車販売価格を維持している点は、さすがランクルシリーズ!の一言に尽きます。全体を通しての傾向をまとめますと、

  • モデル最終型は高値
  • ディーゼル車はガソリン車より40〜100万円高値
  • ディーゼル車の流通は少ない(14台)

このようなことが言えると思います。現行ディーゼル乗りとしては、ディーゼル車の取引価格が高いのは嬉しく感じます。150と120プラドはフレーム構造などの基本部分は比較的近似した仕様になっており、今後の150系プラドの価格推移の参考にはなるのではと思っています。もちろん排ガス規制や自動車税、軽油の価格変化等により必ずしも同じ経過とはならないかも知れませんが、ディーゼル車乗りのリセールバリューの参考になりそうです。

また、ガソリン車も高年式車としては十分すぎる流通価格を保っていますので、基本構造としての頑丈さはやはり誰もが認めるところなのでしょう。

いずれにしても、ランクルプラドの中古車価格はなかなか高値で推移していますので、今後も私のプラドは長期所有予定で行くつもりです。

気になるポイントとしては、現行の直4 2.8Lディーゼルターボエンジン(1GD-FTV型)は2009年の排ガス規制「ポスト新長期規制」に適合したエンジンのため、コモンレール式ディーゼルターボDPF尿素SCRシステムなどの環境性能が向上しています。これにより排気ガス中の有害物質は大幅に削減され現在の規制に適合したわけですが、排気システム(触媒等)は煩雑になり、定期的にAdblueという尿素水を補充する必要があります。

対する先代の120プラドの3L直4ディーゼルターボエンジン(1KD-FTV型)は、頑丈で非常に扱いやすい出力特性を持ち、まさにディーゼルエンジンの代表と言えるような根強いファンを持つエンジンとなっています。

現行のディーゼルエンジンの方が先代よりも燃費・出力性能は向上しており、スペック上は現行のエンジンの方が優れていると考えられますが、この120プラド→150プラドのディーゼルエンジンの変化(1KD-FTV1GD-FTV)がどのように価格に反映されるのかは、いまのところ予想ができません。

もしかすると複雑化した機構により故障回数・維持費が上昇してしまった場合、今のようなディーゼルエンジンの優位性は少し揺らぐかも知れません。

これらの動向に注目しながら、今後のプラドの中古車市場にも注目していきたいですね!

今後の時代の流れによって、様々な相場の変化が訪れると思っています。定期的にまとめることで、プラドの今後の動向を予想していきたいと思いますので、楽しみにしていてくださいね!

これからもランクル乗り・プラド乗り・ランクル好き、プラド好きの方にとってためになる情報発信をしていきたいと思っています!この記事がおもしろいと思って頂けたら、是非“お気に入り”“ブックマーク”登録をよろしくおねがいします!!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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