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症例報告 キャリパーからブレーキフルード漏れ 86 Bremboキャリパー装着車2022/11/1

ある日のことです。

お気に入りのbremboキャリパーをふと眺めると、怪しい所見がありました。

まだ未解決の状況ですが、現状での対応・考察を踏まえて経過をまとめていきたいと思います。

症例

今回のケースは2017年式の86 GT limited High performance packageで、症状は右フロントブレーキキャリパーの塗装剥がれが主症状です。

オプション装備としてBrembo製のブレーキキャリパーが装着されています。(前:4POT、後:2POT)

キャリパー交換歴はなく、ブレーキパッド交換・フルード交換を定期的に行っているのみです。

最終ブレーキ関連整備は2021年9月のブレーキフルード交換が最終です。

サーキット走行歴が5回ほどあります。

カスタム・トラブル歴

  • CUSCO水冷式オイルクーラー装着、容量不足にて交換
  • BLITZ空冷式オイルクーラー装着、パイプ取付部からオイル漏れ・炎上
  • HKS車高調取り付け
  • リジカラ装着
  • 車高調純正戻し
  • ホイール交換(WORK MCO racing 18インチ)

足回り・フロントまわりに関係しそうなものは上記くらいです。

現症

左フロント(健側)

特に異常を認めない側のフロントキャリパーです。

汚れはありますが、普通のブレーキダストや汚れの範疇です。

明らかな塗装剥がれや液体の付着はありませんね。

右フロント(患側)

問題の右フロントです。

アップで見てみてください。

ブリーダープラグから、地面に向かって下方向に塗装の浮き・剥がれが見られます。

ブリーダーキャップを外してみると、排出口の部分にちょびっとフルードが見えています。

ブリーダープラグ脇にもフルードが溜まっており、どちらからの漏れかはこれだけでは定かではありません。

リアキャリパーには漏れはありませんし、ボンネットをあけて、ブレーキフルードのリザーバータンクをチェックしてみても、液面はMAXのラインです。

また、ブレーキの効きに関しても、今まで同様にしっかり制動がかかります。

一応、ブレーキクリーナーで清掃をしてみます。

その後エンジンを掛けて強めの踏力でブレーキ踏んでみます。

そんなに漏れた感じはしませんね。。

なんだかもやっとしますが、このくらいの症状ではどこのショップもディーラーもあまり取り合ってくれない気もしますし、、、、、

ということでちょっと自分なりに考えてみます。

考察―ブレーキフルード漏れについて―

非常にテンションの下がるトラブルです。

ブレーキ性能やバランスについてはいまのところ問題ないので、機能的には差し障りありません。

ただし、もともとはホイールから覗く赤キャリパーに惚れ込んでこの車を買ったわけですし、ここの塗装剥がれというのはなんとも気分がよくありません。

調べてみると、Bremboに限らず、ブレーキキャリパーからのフルード漏れというのは散見されるようでした。

やはり多いのはブリーダープラグ周りのトラブルでしょう。

想定される状況

想定されるパターンはいくつかあります。

  • キャリパーのブリーダープラグ取付部が損傷している。

ブリーダープラグのネジ部分にゴミが挟まった状態で無理に締め付けたりすると、生じる症状のようです。

正直言ってこれが最悪のケースで、この場合はキャリパー交換とせざるを得ないでしょう。

  • ブリーダープラグが緩い

書いたとおりで、エア抜き作業などで行った際の締付けトルクが若干緩かったりすると、こういう症状があるみたいです。

  • その他

その他キャリパーの損傷で漏れてくることもあるでしょう。

対策の候補

対策としては、大きく分けて3パターンかと。

増し締め

一番かんたんな対策です。

ブリーダープラグが緩んでるだけならこれで治るでしょう。

11mmのメガネレンチを使用して、ブリーダープラグを少し締め込んでみます。

これで止まれば万々歳ですね。

キャリパーオーバーホール

キャリパーオーバーホール用の補修キットがありますので、ブリーダープラグやパッキンなどを一揃い交換してみて、組み直した状態での漏れを確認してみる方法です。

ショップによるでしょうが、3〜5万円くらいでやってもらえるんじゃないでしょうか。

キャリパー交換

最後の手段です。

フロントだけの交換でも、おそらく30万円はくだらないでしょう。

これをするならいっそ社外のものにするかもしれません。

なるべくならここまでせずに終えたいものです。。。。

今回のケースは、、

原因ははっきりわかりません。そう入っても走行距離はすでに60,000kmに届こうかという時期でもあり、またサーキット走行で比較的ハードなブレーキングも経験しています。

何があっても文句は言えない時期に差し掛かっているのかもしれませんね。

なるべくなら簡易的な対応で収束してほしいものです。

目に見えてフルードが減るような状況ではありませんし、とりあえずはブリーダープラグを少しだけ締め込んで様子を見ます。

緩めたらエア噛むだろうし、少しだけ締め込んだだけです。

ブレーキングに違和感を感じたら即入院ですね。

これで止まらなかったらフロントキャリパーだけでもオーバーホールを依頼しようと思います。

今後の経過をまたご報告したいと思います。

同症状でお悩みの方、参考にしてみてください。

というか、同症状の方は必ず販売店に相談してください!(笑)

ブリーダープラグには11mmのメガネレンチを使います。

意外と入ってないサイズなので、持ってない方はぜひご用意を。

この状態で暫く走ってみてから、また経過をご報告したいと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました(^o^)

〈2024年4月14日追記〉

ブリーダープラグを少し締め込んで、汚れたキャリパーの清掃を行ってからしばらく様子を見ていましたが、、、

特に塗装の変化はありません!

ブレーキフルードの漏れは止まってくれたみたいです(^o^)

プラグの締め込みが甘かったということみたいですね!

キャリパー交換にならなくて良かった〜(笑)

少しは参考になれば嬉しいです!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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