はじめに
久々の資産運用ネタです。
インデックス投資、個別株投資から始めた資産運用ですが、この1年で段々とスタンスが変わって参りました。
以前は個別株投資の方では、どちらかといえば運用益を狙うような買い方・売り方をしていました。
要するに“安く買って、高く売る。”投資の基本中の基本のあり方だと個人的には考えていますし、実際にこれまで150〜200万円ほど動かしてきて、合計の運用益は30万円くらいはプラスで運用できています。
一方で、2年ほど個別株の短期〜中期売買を行ってきて思うことがいくつかありました。
結果的には、現在も個別株の購入は細々と行っていますが、どちらかと配当金を目的とした投資方針へ切り替えています。
この記事では、個別株の短期〜中期売買を繰り返してきた筆者が、
- ・なぜ高配当株投資に切り替えたのか?
- ・短期〜中期売買のデメリットは何だったのか?
- ・短期〜中期売買をするべきではなかったのか?
上記のような疑問に対して回答していく内容になっています。
これから投資をしようと思っている人には当てはまる部分も多いかと思います。
是非参考にしていただければ嬉しいです。
短期〜中期売買のデメリット
早速ネガティブな話題で申し訳ないのですが、個人的に感じたこの運用のデメリットについて書いていきます。
一番のデメリットは、
「勝っても負けてもなんだかモヤッとする」
この点が最大のポイントでした。
具体的な話をしていきます。
2021年1月、セイコーグループの株を購入しました。当時はテクニカル分析の勉強をしていたので、移動平均線等からトレンド転換点を予測し、「ここらで底値かな?どうかな?」と思いながら200株購入しました。平均取得単価は1361円です。
(購入総額:1361×200株=272,200円)
そしてそこから半月ほど経過した日の同銘柄のチャートです。
いい感じで高騰していますね。
急速な上昇幅で、また下落もあるのかな?とかまだ上がるのかな?とか悩みながらも、1591円の時点で売り注文としました。
(売却総額:319,000)
つまり、この売買で私は319000-272200-9479(税)=37,321円の収益を獲得したことになります。お金を右から左に動かすだけで、これだけのお金が生まれたわけですから、やはり株式の力ってすごいですよね。
さて、ココからが大事です。
これでハッピーでしょうか?
まぁ、嬉しいのは嬉しいです。お金増えたんですから。
ただ、「売りは買いよりも難し」と言うのが投資の世界では常識とされており、この売却タイミングというのはとてもむずかしいんです。
「まだ上がるんじゃないか?だとしたら今売るのってもったいないよな、、、」
「でも、明日にはまた大暴落ってこともあるよな、、やっぱりココで売っとくか、、、」
こんな感情が次々に沸き起こります。
私の場合は小心者なので、この暴落に耐えられません(笑)
買値の10%くらい増えれば満足だと思っていたのもあり、すぐ売りました。
では、その後この銘柄の株価はどう動いたでしょう?
この記事を読んでいるあなたが当事者だったらどう感じるでしょうか。
あなたは悩みながらも株を買い、そして不安を抱えながら保有し、売却の際には更に悩みながら3万円余りのお金を手にしました。
その半年後、株価を振り返ってみると、、、
2022/12/14時点での株価です。
なんと3055円まで上昇しています!
皮算用ですが、単純計算で約2倍です。
つまり、30万で株価って、あのまま売らなければ60万近くにまで増えていたわけです。
これを見てどう感じるでしょう?
無感情でいられる人は決して多くないのでは無いでしょうか。
ショックを受けるほどでは無いにしろ、ややもやっとしますよね?
下落した場面では言うまでもありません。
問題なのは、「負けたらかなり凹む。勝ったとしても、意外とモヤッとすることが多い。」この点です。要するにちょっと“投資疲れ”を起こしてきている気がしたんです。
振り返って考えてみると、買うとき・保有中・売却時、いずれのフェイズでも、何かしら心のなかに株の懸念を置いておくことになっています。
気がつくといつも株価のチャートを確認していて、仕事に対する集中力にも影響してきていました。
このストレスが私の中では無視できないものでした。
耐えられないというほどでは無いにしろ、向かないなと思ったのはこういう点です。
当然、それだけ高い利回りが狙える可能性を秘めてはいますが、この投資手法で自分がハッピーになる将来があまりイメージできなかったため、この売買からは足を洗うことにしました。
なぜ高配当株に切り替えたのか?
ではなぜ今度は高配当株へ切り替えたのかと言うと、やはり感情的な向き合いやすさからといえます。
キャピタルゲインを狙う買い方の際は、テクニカル分析の勉強が主だったんですが、今度は配当金を健全に長期的に出してくれそうな優良企業の選定が必要になりますので、いわゆるファンダメンタル分析も重要になってきます。
要は、
- 買ってしまえばあとは配当金を受け取るだけ。
- 基本的に株価の上昇・下落にはそこまで気を使わない。
- 財政・業績の悪化には注意
こんな感じで銘柄を保有していきます。
外貨建てとしては米国高配当ETFも保有していますが、日本株に関しては個別銘柄を単元未満株で購入して行くことにしています。
高配当株投資をしている人の間では「配当金を再投資するか使うか?」という永遠のテーマがありますが、私の場合は配当金は使うことにしています。
無理に使うわけではないですが、やはり配当金投資を行う理由の一つが、長年積立投資をして、ある時から突然切り崩し/使い始めるということが実際には容易ではないように思うからです。
当然資産増加スピードはやや鈍化が予想されますが、ある程度の入金力は確保できましたので、こちらの“お金のなる木”からこぼれ落ちる果実については、遠慮なく味わっていこうと思います。
配当金投資の当面の目標は
86・プラドの維持費を資産所得から賄えるようにする
です。
現在ではようやく日本円・米ドル合計で5万円程度の配当金を受け取れるようになってきました。
去年までは数千円でしたので、カーシャンプー代くらいにしかなりませんでしたが、今年はアジアンタイヤ代くらいは払えそうです。
次の目標は車検代かな?(笑)
ちょうど来年がプラドの車検ですので、10万円位が必要になってくるでしょう。
配当金の取り扱いに関しては、いろんな考え方があって然るべきだと思いますが、自分にはこの考え方が一番モチベーション上がります。
ということで、こんな理由から配当金投資へ切り替えていくことになりました。
短期〜中期売買をするべきではなかったのか?
ここまで語ってきて、浮かんでくる疑問がこれです。
最初から配当金投資をするべきで、短期中期の売買を行うべきではなかったのでしょうか?
これについては否だと思ってます。
あらゆる投資商品が世の中に存在しますが、その中でも株式取引というのはやはり投資の基本中の基本だと思います。
この投資の基本的なしくみを、肌で感じることが出来たという経験が、何より大きな収穫だと思っています。まぁ、それも大損せずに来れたから言えることなのかもしれませんが、、、
投資信託は運用会社が株式をまとめて売買するものを、小口売にしたようなものですし、ETFも同様です。
そしてそれらに支払う信託報酬というのは要はこの取引を代行してくれたことに対する手間賃と言っていいでしょう。
そして運用資金額が大きいファンドほど信託報酬が安いというのも、実際に株式取引をしているとそれもなんとなく分かります。資本主義の基本とも言える感覚を、肌で感じてくることが出来たので、自分としては本当にやってきてよかったと思っています。
どんな投資商品をこれから取り扱うにしても、やはり株式の取引を一度やってみることは、決して悪いことばかりでは無いと思います。一方で、株の取引で勝ち続けるというのは現実問題として非常に再現性の低いことですから、のめり込み過ぎには当然注意が必要です。
この点を理解した上で、節度を持って株を嗜んでみることは、投資経験の第一歩として価値があったのではないかと思います。
まとめ
日本株個別株の投資方針の変更をしたことをご報告させて頂きました。
繰り返しになりますが、キャピタルゲイン狙いの短期〜中期売買を経験したことは本当に価値があったと思っています。
その上で、今後はやはり配当金に主眼を置いた投資方針に切り替えて、株式チャートとにらめっこする時間を少し減らしたいと思います。
繰り返しになりますが、私の目標は、愛車の維持費を資産所得からまかなえるようにすることです。
具体的な金額としては、年間50〜70万円くらいかな?
利回り4%として約1500〜2000万円くらい高配当銘柄を積み上げる必要がありそうです。
まだまだ道のりは長いですが、お金のなる木を大切に育てていきたいと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
資産運用の方針で悩んでいる方に少しでも参考になれば嬉しいです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!