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クルマ

プラド150の最小回転半径は本当に大きい? 歴代ランクルや他カテゴリーと比較!!

はじめに

ランクルプラドといえば、やはり大きいというイメージがあり、小回りが効かないというイメージや、取り回しが悪いという印象を持っている人も多いですよね?

かくいう私もそんなタイプでした。

ランドクルーザーと一口に言っても、これまでに非常にたくさんのモデルが販売されており、古いモデルもまだまた現役で走っています。

今回の記事では、歴代ランドクルーザーの最小回転半径をそれぞれ調べてみました。また、そのほかのファミリーカーとも比較してみました。

果たしてランクルプラドは本当に小回りが効かないのか?

一緒に見てみましょう!

今回比較対象とした車種

歴代ランドクルーザーシリーズ

ランクル一口に言っても、さまざまなラインナップが存在します。

普通なら現行車種だけ見ようと思ったんですが、ランドクルーザーシリーズの場合は耐用年数が長すぎて、生産終了から20年近く経つランクル70も、未だに現役選手を多数見かけます。

というわけで、ランクル70系から現行プラド150&ランクル200までのモデルを比較対象として抽出しました

ランクル70系ショート(BJ73)

いわゆるヘビーデューティといわれるカテゴリーで、もっとも悪路走破性の高いストイックなラインナップになります。1984年~2004年の間に発売されたモデルになりますが、今でも原液で走っている車両を見かけます。まさにランドクルーザーの本流ともいわれるモデルです。いつかは乗ってみたいですね~

ちなみにランクル70にはショートとミドルというラインナップがあり、こちらのショートは3ドアのモデルになります。

ランクル70系ミドル(BJ70)

同じくランクル70シリーズの5ドアモデルになります。こちらのほうがショートに比べて全長・ホイールベースともに長いので、最小回転半径は大きくなりそうですね。

ランクル70系(再販/バン)

先述のとおりランドクルーザーシリーズの中でも非常に高い悪路走破性をもち、電子制御等の介入も最小限・高い整備性を持つことからも、まさに世界中で使用されることが多いモデルであったランクル70に関しては、再販を望む声も多く、誕生30周年記念として2014年に期間限定で再び発売されることとなりました。

外装の意匠変更やエンジン仕様の変更(V6/4.0Lガソリンエンジン)などが行われましたが、その人気は非常に高く、いまだに新車価格並みの値段で中古車販売店に並んでいるのを時折見かけます。

こちらのモデルはバンタイプです。

ランクル70系(再販/ピックアップ)

再販ランクル70のダブルキャブ(2列シート)タイプのピックアップトラック仕様です。

カッコいいですよね〜。大きさ的にも現行のハイラックスよりこっちが気になりますね。。

ランクル80 1989年~

このモデルからヘビーデューティモデルと袂を分かつ形となり、大型化・及び乗り心地も高めステーションワゴンタイプのランクルへと変わってきました。こちらのモデルが北米や豪州での海外市場を主にターゲットにすることになってきたようです。

もっとも大きな違いはリジットアクスル式サスペンションのスプリングをリーフスプリングからコイルスプリングへと変更したことでしょう。これにより乗り心地が大幅に改善され、よりファミリーカー的な使い方に近づきました。

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ランクル100 1998年~

80シリーズの後継モデルに当たるステーションワゴンタイプ。

前モデルはフロントサスペンションがリジッドアクスル式/コイルスプリング方式だったのに対してさらに乗り心地性能の向上が見込めるダブルウィッシュボーン式へと変更になり、さらに快適性を高めたモデルとなりました。

ランクル200 2007年~

ランクル100シリーズからさらに大型化を行い、フレーム構造の見直し等を加えることで耐久性、快適性共に向上したモデル。V8 4.7Lエンジンを搭載し、中東・欧米・豪州での使用に耐える仕様となり、様々な電子制御システムを搭載したハイテククロカンとして活躍し、今年2021年までの14年間生産され続け、新しく発表されたランクル300へとバトンタッチしました。

ランクルプラド90 3ドア

ランドクルーザープラドとしては2代目にあたる存在です。

大型化・高級化を行われるようになった80シリーズに対して、機動性・居住性を高める形で比較的コンパクトな外装を擁するシリーズとして登場したライトデューティモデルとして登場しました。前モデルの70プラドから大幅に外観変更が行われ、パートタイム4WDからフルタイム4WDへと変更され、フロントサスペンションはダブルウィッシュボーン式へと変更されました。

こちらのモデルは3ドアで5人乗り仕様でした。

ランクルプラド 90 5ドア

先のランクルプラド90のロングボディモデルで、5ドア/3列シートのモデル。

こちらは7人乗り仕様でした。

ランクルプラド 120 3ドア

3代目プラドです。

新設計の高剛性フレームを採用。センターデフにトルセンLSDを使用し、オン/オフともに走行性能・快適性を高めた。

こちらはショートボディの3ドア仕様。

ランクルプラド 120 5ドア

先のプラド120の5ドア仕様で3ドアよりやや長め。5人乗りと8人乗りが選択可能

現行の150プラドにかなり近似した仕様になってきました(^o^)

ランクルプラド150

栄えある我が現行プラドです。基本構造としては先代120プラドを踏襲しつつも、足元空間を広げ、より居住性・乗降性を改善。また中期モデルよりディーゼルエンジン仕様が復活しました。

国内モデルにはショートホイールベースモデルはなく、5ドア仕様のみで5人乗り、7人乗りが選択できます。

ヘビーデューティ・ライトデューティ・ステーションワゴンいずれのラインナップも新しいモデルほど大型化される傾向にあります。サイズと同様に最小回転半径も大きくなってしまうのか?あるいは現代モデルのほうが取り回しが良いのか?結果が気になるところです。ご期待くださいね。

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トヨタファミリーカーラインナップ

ランクルをファミリーカーとして買う場合、他のファミリーカーとして候補になりうるモデルをトヨタのラインナップからいくつか挙げてみました。

基本的にはミニバン中~大型SUVを対象に挙げました。コンパクトカー・ステーションワゴン・小型SUVは小回りが効いて当たり前ですし、ランクルと比べられるファミリーカー候補としては考えにくいので、今回は除外しています。

VOXY/ノア

言わずと知れた国民的ファミリーカーです。価格と乗車定員・居住空間においてはやはりプラドを上回るといえます。7人乗りと8人乗りがあり3ナンバーと5ナンバーがありますが、最小回転半径、ボディサイズはいずれも同じでしたので、ここは区別せずに紹介します。

ヴェルファイア/アルファード

高級ミニバンの代表格と言えるこの車。私も乗ったことはありますが、乗り心地は格別です。ランクルとはまた違った魅力のある一台ですね。

ハイラックス

写真は海外仕様

トヨタから久々に復活したピックアップトラック。ランクルと並び証される耐久性・耐用年数でこちらも海外での需要が主なためか、過去のハイラックスと比較して非常に大型化されました。今回の比較車種の中で最大のモデルです。

シエンタ

ママの買い物車として圧倒的コストパフォーマンスを誇ります。両側スライドドア&低床設計で超絶乗り降りしやすいクルマです。とにかく人に優しい車で、これで180万円台~ですから価格を少しでも抑えたい方にとってはありがたいクルマですね。

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RAV4

新型RAV4になり、サイズアップしましたが、めちゃくちゃかっこよくなりましたね。正直言ってプラドを買う際すこし悩んじゃいました(笑)

PHVにいたってはスポーツカー並みの走行性とも謳われているので一度は乗ってみたいクルマですね。20年後、86もプラドももう良いかなってなってたら1台にまとめて乗るかなってクルマはこんな車です。

86

完全な茶目っ気ですが、86&PRADO.comとしては86がどのくらいの位置づけなのかも調べてみたくなっちゃったので、番外編でランキングに入れ込んじゃいました。ファミリーカーと比較することはまずないとはおもいますが、このクルマの小回りもついでに比べさせてもらいます。

基本的にはミニバンと中~大型SUVを対象に挙げました。コンパクトカー・ステーションワゴン・小型SUVは小回りが効いて当たり前ですし、ランクルと比べられるファミリーカー候補としては考えにくいので、今回は除外しています。

最小回転半径ランキング

ランドクルーザー最小回転半径ランキング

まずはランドクルーザーシリーズの最小回転半径を比べてみました。

↓ランキングはこちら↓

最小回転半径ランキング
順位車種最小回転半径(m)
1位プラド90 3ドア 5.1
2位プラド120 3ドア5.2
3位ランクル70ショート5.3
4位プラド90 5ドア5.7
4位プラド120 5ドア5.7
5位ランクル70ミドル5.8
5位プラド1505.8
6位ランクル2005.9
6位ランクル1005.9
7位ランクル806.0
8位ランクル70(再販/バン)6.3
9位ランクル70(再販/ピックアップ)7.2

プラド150は9項目中5位でした!

また、ランキングを詳しく見ていくと、やはりライトデューティシリーズの中では大型化してきただけに、最小回転半径はプラドの中では150プラドが一番大きいようです。また、同様のプラットフォームを用いているにもかかわらず、120プラド5ドアより150プラドのほうが0.1m大きいというのも若干気になるポイントですね。

しかしながらヘビーデューティステーションワゴンモデルに比較するといずれのモデルよりも最小回転半径が小さいという点は、ライトデューティとしての実用性優先のコンセプトをきちんと保っているともいえますね。同い年のモデルとして気になるのはやはりランクル200ですが、こちらともきちんと小回りという点でも差別化されています。また、再販モデルのランクル70が最下位というのも、リジッドアクスル&リーフスプリングという基本的構造を持ち、さらに若干の大型化を行った結果としてうなずけますね。

ちょっとした興味で調べたランキングですが、非常におもしろい結果となりました。

トヨタファミリーカーを含めたランキング

続いて他ファミリーカー(+86)も含めたランキングはこちらです。

最小回転半径ランキング
順位車種最小回転半径(m)
1プラド90 3ドア 5.1
2プラド120 3ドア5.2
2シエンタ5.2
3ランクル70ショート5.3
4865.4
5ハリアー5.5
5VOXY5.5
5RAV45.5
6現行ヴェルファイア5.6
7プラド90 5ドア5.7
7プラド120 5ドア5.7
8ランクル70ミドル5.8
8プラド1505.8
9ランクル2005.9
9ランクル1005.9
10ランクル806.0
11ランクル70(再販/バン)6.3
12現行ハイラックス6.4
13ランクル70(再販/ピックアップ)7.2

なんとプラド90(3ドア)が比較対象車種の中でランキングトップでした!まさかシエンタよりも高得点となるとは思っていなかったのでこれには驚きましたね!

そして150プラドはというと、、、、

8位という結果でした、、、

やはりそのほかのファミリーカート比較しても、最小回転半径では不利な結果となってしまいましたね。気持ち的にはヴェルファイア等と同じくらいの小回りを期待していたのですが、やはり悪路走破性を求めたシャシーというのは小回り性能に関しては少し劣るのでしょうか、、、

しかしながら、車体の長さとしては、150プラドのほうがヴェルファイアよりも20cm短いという点を考えると、実際の転回時の取り回しに関しては両者の差はあまりないのかもしれません。

そして意外だったのは、現行ハイラックスです。ランクル70再販のピックアップトラックとの一騎打ちと思っていたのですが、大差をつけての勝利を収めてくれました。やはりシャシー構造で現代の車として生まれたハイラックスには一夕の長があるのでしょうか。。

結果まとめ

いかがだったでしょうか。

結論としては、150プラドは

  • 歴代ランドクルーザーシリーズの中では中くらいの小回り
  • プラドの中では最下位
  • ヘビーデューティ・ステーションワゴンと比較すれば優位
  • そのほかファミリーカーにはやはり劣る

以上のことが言えると思います。

あと、話はそれますが、86君は比較19車種中4位と意外に健闘してくれましたね(笑)

ハリアーやVOXY、RAV4より小回りが利くというのはあまり想定していませんでしたので、これはこれで面白い結果だったといえます。

今回の記事作成にあたり、歴代ランクルについていろいろと調べていくことでそれぞれの特徴などに触れることもでき、ランクル70周年を振り返る非常によい機会になりました。

BJ40型から脈々と流れるトヨタランドクルーザーシリーズの系譜を調べることで、よりランクルへの造詣と愛情が深まり、非常に有意義な時間でした。

これからもランドクルーザーの魅力・価値をどんどん紹介していきたいと思いますので、これからも宜しくお願いいたします!

ランドクルーザーの魅力を紹介する記事はこちら→ランドクルーザープラドに乗って感じる幸せ9選

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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